軽便鉄道

1960.3. 松阪駅 Photo by: T. Satomi

川崎和郎さんよりご教示頂きました。

  

 軽便鉄道(パソコンでまともに変換できた。これは驚きです。)

 国鉄在来線の軌間は1067mmですが、これよりも狭い軌間を持つ

 鉄道の事をいいます。しかし、現在でも近鉄内部・八王子・北勢線や

 黒部峡谷鉄道はこれに該当するので、死語にはなっていないという方

 もおられる事と思います。それはその通りで間違いではありません。

  しかし軽便鉄道という名称が時刻表から消えて久しく、現存する上記

 の鉄道を見ても車両や設備が近代化しており軌間はたとえ該当しても

 軽便鉄道と呼ぶには抵抗があり、近代化により営業に努力している

 これらの鉄道に対しても失礼(?)になると思います。

 私の知る範囲で軽便鉄道にあたるのは尾小屋鉄道(これも一発変換

 できた!)が最後だったと思います。762mmゲージに相応しい20Kg

 レール、年季の入った車両、木造の橋、等々。幸いにもこれらの車両

 群は北陸線粟津駅の近くで動体保存(尤も気動車は前面改良されま

 したが)されていますので、いちどご覧になればこれが軽便鉄道という

 のが判ってもらえると思います。

  

「軽便鉄道」の本来の意味は1910年(明治43年)に制定された「軽便鉄道法」

基づいて敷設された鉄道のことを指し、その中には本サイトでもご紹介した

船木鉄道(山口県)や尾道鉄道(広島県)など1,067mm軌間で敷設された鉄道

も含まれます。(実際にはむしろ1,067mm軌間の方が多かった)

しかしこの法律は1919年(大正8年)に地方鉄道法の制定に伴って廃止され、

それ以後は軌間が1,067mm未満の鉄道が、法律用語ではない一般用語として

「軽便鉄道」と呼ばれるようになりました。

上は知られざる軽便鉄道のひとつ「三重交通松阪線」(旧称松阪軽便鉄道)で、

下は全長64.6kmの大路線を誇っていた「静岡鉄道駿遠線」の写真です。

いずれ本サイトで全車輌をご紹介したいとは思っているのですが、残念ながら

このふたつの軽便鉄道の保有車輌に関する資料がどこにも見あたりません。

(ただ写真だけを羅列してもしようがないですし・・・)

特に静岡鉄道駿遠線については、あれだけファンに騒がれた有名な軽便鉄道

であるだけに、今まで一度も詳細に車輌が紹介されたことがないというのは、

ちょっと不思議な気持ちです。

もし皆様で両鉄道の車輌に関する資料をご存じでしたら是非ご教示お願い

致します。m(_ _)m (里見)

1961.4. 袋井駅 Photo by: T. Satomi