ニレチ

1963.6. 塩尻駅 Photo by: T. Satomi

「国鉄だった頃」のれんたろうさんよりご教示頂きました。

  

 カレチとは、みなさまご存知のとうり、旅客列車長のことですが、こちら

 は荷物列車長のこと。荷物列車全廃で死語となってしまいました。

  

後に旅客のみを取り扱うのは「乗客専務」、荷物のみを取り扱うのは「荷扱

車掌」、これらを総称して「車掌」というふうに正式名称が変わりましたが、

「カレチ」「ニレチ」という略称はずっと残りました。

考えてみれば「車掌」というのは変な呼び方で、船は「船長」、飛行機は

「機長」なのだから列車は「車長」でいいと思うし、その方が意味がわかり

やすいですね。

実際に明治の鉄道創業期には「車長」と呼ばれていたようなのですが、山陽

鉄道にて「しゃちょうさん」では「社長さん」と発音が同じで紛らわしいという

理由で「車掌」という職名に変更され、それが1998年(明治31年)に官設鉄道にも

採用されました。

確かに日本では壮年男性の5人に1人は「社長さん」だということなので、車内

で「しゃちょうさん!」とだれかが呼ぶ毎に、うたた寝を楽しんでいた社長さんが

何人も目を覚ますことになって、ちょっと具合が悪いかもしれません。(里見)