かえだま

1961.9. 業平橋駅 Photo by: T. Satomi

えのやんさんよりご教示頂きました。

 

 これ、十何年か前、東武鉄道で年末年始輸送期間中、今は無きDRC

 (デラックスロマンスカー)1720系が踏み切り事故で火災を起こし、その

 編成が使えなくなり、折しも予備車無しのフル運用中で、運用に穴が

 あいてしまったために、これまた今は無きかつての特急用(当時すで

 に団体輸送用)の5700系を“けごん”“きぬ”として走らせた時に使われ

 たらしいです。(もちろん本来の意味は東海道線の特急“こだま”の

 代走を、東海型153系の電車がつとめた時に使われたことばですが)

 

本物の「かえだま」(何か変な表現)については鉄道ピクトリアル102号

(1960-1)にその「試乗記」が掲載されています。

その時の「かえだま」は、1959年(昭和33年) 8月26日に静岡県下を襲った台風

の影響で151系電車の都合がつかなくなり、翌27日の大阪発東京行の下り

「第一こだま」(一だまと呼ぶ)が急遽153系11輌編成で運行された由。

大阪駅のホームでは夏休みに「こだま号」乗車を待ちこがれていた子供達が

153系東海型の姿を見て泣き出すシーンが見られたり、3等車の2倍以上の

料金を払って2等車に乗車したビジネスマンが、真夏にもかかわらず冷房の

ないサロ153に押し込まれて怒り出したりと、散々だったようです。

しかし「かえだま」も東京にはちゃんと定刻に到着したようで、まあ151系も

153系も動力性能上はそれほど差はないでしょうから当たり前かもしれま

せんが。(里見)

1960.2. 大阪駅 Photo by: T. Satomi