1960.3. 鷹取工場 Photo by: Tadao Nakajima

まず構内にさり気なく留置されている1B1形タンク機は、英国ダブス(Dubs)

社製のA8系機関車。このタイプは1887年(明治20年)から1902年(明治35年)

の15年間にわたって61輌(陸軍向けを除く)が輸入され、作業局を始め

関西鉄道、日本鉄道、山陽鉄道、京都鉄道、成田鉄道など主要な私有鉄道

でも使用された。特に関西鉄道において「池月」の名で活躍したことで

有名。

全長9,557mm、整備重量40.1t、動輪直径1,350mm、火格子面積1.11m3で、

ジョイ式の弁装置を持っている。性能は良好で官設鉄道統合後は500形

名乗った。

上の555号機は1894年(明治27年)に鉄道作業局が直接輸入したもので

作業局時代のナンバーは889、1933年(昭和8年)に播但鉄道に払い下げら

れたが、1943年(昭和18年)に同社国有化に伴って国鉄に出戻ってきたもの。