南海電鉄和歌山軌道線2000形

1963.4. 関戸車庫前 Photo by: T. Satomi

徳川御三家のひとつ紀伊藩のお膝元である和歌山の街中を走る和歌山

軌道線は1971年(昭和46年)に廃止されたが、その車輌群の中でひときわ

異彩を放つ連接車があった。2000形である。

2000形は1960年(昭和35年)に東洋工機で製造された全鋼製連接車で、

同線の単車321形を2輌くっつけたような姿となっている。

通常、他社の連接車は2輌で1輌分として扱われる場合が多いが、この

2000形には1輌ずつ独立した番号が与えられており、上の2001には

2002が連結されている。結局、2000形は2003+2004を加えて

わずか2編成4輌が製造されたにとどまり、希少な連接車となった。

運用もラッシュ時間帯に限られており、連接車ブームに乗って導入しては

みたものの、地方都市和歌山ではこんな大型連接車の需要はなかったと

いうことかもしれない。

和歌山軌道線名物の飛び出す2つ目ヘッドライトがまるでカタツムリの

ようだ。