5500形

1961.11. 春日部駅 Photo by: T. Satomi

東武鉄道春日部駅で野田線の電車を撮影中にいきなり背向位で現れた

古典蒸気機関車は英国製ビーコック・テンダー機5500形だった。

これは1893年(明治26年)から1898年(明治31年)にかけて日本鉄道の60輌を

中心に合計78輌が主に幹線長距離列車用として輸入されたベイヤー・

ピーコック(Beyer Peacock)社製蒸気機関車である。

車輪配置が2B形すなわち4-4-0であることから「よん・よん・れい」とも総称

された。

東武鉄道では1998年(明治31年)から1907年(明治)にかけて直接12輌を輸入

(内6輌は総武鉄道に譲渡)した他、その後鉄道省から5輌の払い下げを

受け、太平洋戦争後も幹線貨物列車用としてずっと愛用してきた。

写真の56号は1897年(明治30年)製で鉄道院にて活躍した後、1925年

(大正14年)に東武鉄道へやって来たが、この撮影の翌年1962年(昭和37年)に

惜しくも廃車されてしまった。

ほっそりとしたボイラー、傾斜したシリンダーとスティブンソン式弁装置、

優雅な半室式キャブ等個性に溢れており、5500形を「最も美しい機関車」

とする熱心なファンも多いのである。