スハフ42形 with TR47型台車

1963.4. 向日町運転所 Photo by: T. Satomi

夜汽車のしっぽさん推薦

 

 名車推薦、番外編

 本来なら入らないでしょうから記憶の隅に入れていただけるとありが

 たいと思います。

 スハフ42などに使われていた、TR47型台車ですが、いままであれ

 ほど落ち着きのある台車は知りません。

 旧客編成の中で、休みたいときはこのハコに行ってました。

 当時はスピードも出ていなかったことがあげられると思いますが、

 ジェントルという言葉がよく似合いそうな落ち着いた走りは、重厚長大

 時代の、集大成のひとつではないか、その後の台車と比較しても、

 一つの極をなしたのではないかと思います。

 ならば、客車の形式として推薦すればいいような話ですが、そうすると

 どうしても、本体の陰に隠れてしまうのが残念なので、あえて『台車

 部門』(←こんなのないですよね、ごめんなさい) での、推薦をさせて

 もらいます。私、別に台車ファンではないのですが、記憶に強力に

 残っているものですから。)

 揺れない、のならカシオペアの台車も高性能でしたが、推薦の台車

 は、それとは違う「落ち着き」も含んでいたように思います。

   

ついに台車のご推薦です。(でも専用コーナーが作れなくてごめんなさい)

また客車形式をスハ43形とされずにスハフ42形を挙げられたところがシブい

です。

スハ43・スハフ42形は戦後の標準型3等客車として1951年(昭和26年)から

製造が開始され、両形式合わせて1033輌の大所帯となりました。

登場時はもちろん急行列車等に優先的に使用、ほぼ同時にデビューした

特急用のスハ44・スハフ43形も窓配置や車内設備が異なるだけで、基本的

に同系列です。

スハ43・スハフ42形は設計的にはオハ35戦後形からの発展形であり、

初めて座席下に「くずもの入れ」が設置されといったような細かい点を除いて

特に目新しいものがあったわけではありませんが、優等列車としてのアイデン

ティティとなったのがTR47型という重厚な台車でした。

TR47型は軸ばねにウィングばね方式を用いた鋳鋼製で見るからに重々しく

実際にもかなり重かった台車です。私がオハ35等のTR23系台車と乗り

較べた実感では、乗り心地の良さまでは感じませんでしたが、ジョイント渡り

の音は確かに落ち着いていたような気がしました。

TR47型を採用した背景には鋳鋼技術を発展させたいとする運輸省の意向

があったという話もあります。

しかしやはりTR47型台車は「落ち着き」すぎていたのか、同台車の後期型は

各所に軽量化が図られたり、思い切って台車をTR23型に戻したオハ47形

も誕生しました。

上は1953年(昭和28年)汽車製造製のスハフ42 131でまだ茶色塗装に艶が

あった頃、下は旧型客車の最晩年にさいはての地、宗谷本線で奮闘する

スハフ42 502、こちらは1952年(昭和27年)近畿車輌製スハフ42 111からの

改造車です。(里見)

1982.12. 音威子府駅 Photo by: J. Satomi