タサ600形(タラ1形)

1967. 吹田操車場 Photo by: Tadao Nakajima

中島忠夫さん推薦

(写真提供:中島忠夫さん この写真は転載禁止です)

トキ900形に続く3軸貨車第2弾はタサ600形。

但し戦時設計車のトキ900形とは登場の経緯や設計思想が若干異なります。

もともと3軸貨車自体は明治中期からあって、戦前はタンク貨車に多用されて

いました。

その中のひとつとして1932年(昭和7年)に原油積み専用車として登場したのが

タサ600形、同車は1936年(昭和11年)までの間に7次にわたって34輌が製造

されましたが、戦後になって戦災復旧車1輌と1929年(昭和4年)から製造され

ていた19t積みの揮発油専用車タラ1形の内28輌が加わり合計63輌となり

ました。上のタサ660はそのタラ1形からの編入組で、1931年(昭和6年)新潟

鉄工所製のタラ39から1953年(昭和28年)に飯野重工業(後に日立造船へ

合併)で改造されています。

しかし3軸貨車という代物はトキ900形の項でもご説明したとおり走行性能

に不安があり、貨物列車の運転速度向上をめざしたいわゆる「よん・さん・

とお」ダイヤ改正では「スピードアップ不適合車」とされ、タサ600形を含む

大部分の3軸貨車が1968年(昭和43年)の時点で廃車されてしまいました。

上のタサ660も余命1年もない時点での撮影で、胴体中央に余分な足が

1本ついていたことが死期を早める結果となったわけですね。(里見)