ソ300形
1976. 目白駅 Photo by: Eiji Nozawa
くろがねのみち
の野沢英治さん推薦
(写真提供:野沢英治さん この写真は転載禁止です)
ソ300
の写真を見つけましたので、日本の名車100撰に投稿させて
いただきます.
1976年に山の手線の目白駅で撮影したものです。
機関車よりも重く、長い貨物、また自走も可能というのは、もう貨車の
範疇からははみ出します.目白駅にしばらく置かれていたのですが、
最初は何をするものか分かりませんでした。保線の関係の車輌かと、
思っていました。まあ、用途的には、近いものがありますが.今度横川
の鉄道文化村に保存されいるそうですから、見学に行ってみたいと
思っております。
日本語の辞書には載っていても現代人はまず使わない日本語、そういった
言葉のひとつに「操重機」というのがあります。操重機とは「クレーン」のこと
でそれを搭載した車輌が「操重車」となります。
操重車には橋桁架設用のタイプと、脱線事故などが発生した際に現場に
駆けつけて復旧作業を行う事故救援用のタイプとの2種類がありますが、
いずれも頑丈な台枠の上にクレーンと動力装置を備えているのが特徴です。
野沢英治さんよりお送りいただいた貴重な写真は、操重車の中でも最大級を
誇った
ソ300形
。同車は1966年(昭和41年)に橋桁架設用ソ200形の改良形
として登場、全長27.5m、自重153.tという桁外れの大きさで、荷重35tの
重量物を吊り上げる能力を持っています。
ワイヤーの巻き上げやブームの移動、旋回用に50PSのディーゼルエンジン
を装備している他、280PSのディーゼルエンジンによって自走も可能です。
側面にわざわざ「突放禁止」と但書きがついていますが、こんな怪物車輌を
「突放」する人はまずいないでしょう。
下は操重車としてはちょっとレトロな
ソ30形
。同車はアメリカ・インダストリ
アル・ブラウンホイスト社製のソ20形を手本にして1936年(昭和11年)に国産
化した事故救援用の蒸気式操重車で、戦前における操重車の標準タイプと
なっていました。自重は82.9tで82.9tの機関車を吊り上げることができます。
もともと操重車などというものは酷使される性格の車輌ではないので、結構
長生きして1970年(昭和45年)には動力をディーゼル機関に換装、更に生き
続けていました。あまり活躍の機会がない方が幸せな車輌ではあります。
(里見)
1974.3. 岩見沢客貨車区 Photo by: J. Satomi