ヒ600形

1961.5. 竜華操車場 Photo by: Tadao Nakajima

中島忠夫さん推薦

(写真提供:中島忠夫さん この写真は転載禁止です)

数ある貨車の中でも最も変わり種のひとつである「控車」には大きく分けて

2種類あって、ひとつは連絡船などに貨車を積み込む際に重量の重い機関車

が桟橋に乗り入れないよう間に入ってマジックハンドのような役割をするもの、

もうひとつは操車場などで掛員の控え室となるもの、前者と後者では役割が

まったく異なります。

控車の中で最大輌数を誇っていたヒ600形にも前者のタイプと後者のタイプ

の両方がありましたが、中島さんよりお送りいただいた竜華操車場のヒ645

は後者のタイプ、車輌の片隅には木造の控え室が備え付けられています。

しかしこの控え室は隣の9600形と比較してもおわかりになるように必要

最小限とはいえいかにも狭い。室内には小さな椅子が置かれて掛員の

休憩場となっていますが、中に入ると立ち上がることもままならず、こんな

ところで心から「休憩」できたのかといらぬ心配をしてしまいます。

下の写真はその13年後に偶然同じ竜華操車場にて私が撮影したヒ622。

同じタイプのヒ600形ですが、機関車が9600形蒸気機関車からDD13形

ディーゼル機関車になった他に、控車の塗装が変わっていることにご注目

下さい。(里見)

1974.2. 竜華操車場 Photo by: J. Satomi