シキ70形

1973.8. 直方駅 Photo by: J. Satomi
実物には滅多にお目にかかれないのになぜか模型で人気のある貨車、
それが「大物車」である。そもそも大物という言葉の響きが良いではないか。
図体はでかいし、積荷もロール鋼板あり、発電機ありと多彩である。形態も
奇抜で空荷でもサマになる。
大物車には国鉄所有のものと私有のものとがあって、形式も種類も非常に
多く、大部分が特殊貨物用に作らるので1形式1輌という大物車もある。
国鉄所有・私有併せて全盛期でも200輌足らずしか在籍していなかったから
偶然これを撮影するチャンスはプールの中に落ちた針を探す確立に等しく、
「大物にはなかなか出会えない」が当時の貨車ファンの合い言葉だった。
上のシキ70形のシキ274は蒸気機関車撮影中に、連結された貨車の中に
混じっていたのを撮影した。
シキ70形は大物車の中では比較的小物の4軸車で、戦前製のシキ40形
の改良車として1959年(昭和34年)から製造が開始された30t積車。
ちなみにシキ40形は主に大砲の輸送用として重宝されていたのだが、
戦後のシキ70形は何を運んでいたのか、この日のシキ274も空荷だった
ので知るすべもなかった。

