EF71形

1977.8. 福島駅 Photo by: J. Satomi

木村洋文さん推薦

 

 名機として、今回の撰に名を連ねている国鉄電機を見ていると、交流

 電機がいませんよね。そこで板谷峠越えの補機として、最後の機関車

 となったEF71を推薦します。

 木村の個人的な感想なんですが、交流電機って足回りが軽い感じが

 しませんか? 自分がよく見かけるED76も真ん中の中間台車の

 せいで、迫力ないんですよね。関門用のEF81や下関や幡生でたむろ

 ってる直流機には、それを感じないんですが・・・。

 ところが、このEF71だけは他の交流機と違うんですよね。まさに重量機

 関車って感じで、利府で一度見ただけなんですが、木村は好きです。

  

1968年(昭和43年) 10月の白紙ダイヤ改正と共に登場したいわゆる「花のよん・

さん・とお組」のひとりですね。この年デビューの仲間には同じ福米線用の

ED78形の他、直流高速貨物用機のEF66形、重量入換用機のDE11形、

除雪用DE15形、電車では東北本線用583系、信越線用の169系、50Hz・

60Hz共用の485系、北海道初の電車711系、気動車では高出力のキハ

181系など、現在なお現役で活躍している名車達が多く含まれています。

EF71形登場時はその重量感溢れる面持ちとは裏腹に、確か「ED78形の

補機」という極めて地味なポジショニングだったと思うのですが、実際には

EF71形重連や単機で運用されることも多く、主役のはずのED78形よりも

はるかに目立っていたような気がします。

ただいかんせん福米線の板谷峠越えという非常に特殊な用途に対する専用

機であったために同線の標準軌化で働き場所を失い、他の「よん・さん・とお

組」の仲間に較べると短い生命に終わってしまいました。

上の写真は上野発秋田行臨時特急「つばさ51号」の先頭にたった福島

機関区所属のEF71 11号機。モノクラスながら14系座席客車10輌の

編成は美しく、赤い電機と青い客車とが見事にマッチしていました。

(里見)

1977.8. 福島機関区 Photo by: J. Satomi