EF58形青大将

1959.5. 大阪駅 Photo by: T. Satomi
写真がカラーでないのが残念。
国鉄の看板特急だった「つばめ」と「はと」は1956年(昭和31年)の東海道本線
全線電化完成を期に、客車全車が淡緑3号に塗り替えられ、誠に艶やかな
色彩になった。しかしながら長大編成の列車はもともとヘビを連想させがち
であるのに加えてこの塗色に変わったものだから、口の悪いファンはこれを
「青大将」と呼び、その愛称が定着してしまった。もっとも決してそれは蔑称
ではなく、むしろ親しみと憧れをもってそう呼ばれていたような気がする。
「青大将」の鎌首の部分にあたるEF58形電気機関車にも同色の塗装が
施され、更に車体の裾の部分に黄1号によるラインが入れられたが、これが
適度のアクセントとなった。
青大将塗装が施されたのは東京機関区に所属する37・38・44・45・46・
47・49・55・57・59・63・64・66・68号機の14輌と、宮原機関区に所属
する41・52・58・70・86・89・90・95・99・100号機の10輌、計24輌
だった。
上はその中の1輌、宮原機関区所属のEF58 99号機、1956年(昭和31年)
川崎車輌製である。
もっとも「青大将塗装機」は特急「つばめ」「はと」牽引仕業に固定化されて
いたわけではなく、当然のことながら一般仕業に就くこともあるので、ご覧の
ように茶色一色の普通列車の先頭にたつこともあったわけである。
その時はまるでイブニング・ドレスを着て居酒屋に入るような面はゆさを
彼女たちは感じていたのかもしれない。

