ED12形

1976.1. 石神井公園駅 Photo by: Eiji Nozawa

くろがねのみちの野沢英治さん推薦

(写真提供:野沢英治さん この写真は転載禁止です)

 

 西武鉄道E52は大正時代末期に日本が本格的な電化を検討する際

 に、各国から輸入した電気機関車のうちの1両で、旧国鉄ED12 2

 1923年のスイスのブラウンボベリー製です.1948年に国鉄で廃車に

 なった後、西武鉄道のE52となり1980年代まで使用されました.

 機器装備、外見ともに特徴があり、とてもインパクトのある機関車

 だったと思います。

  

主に軍事的な理由によって電化が遅れていた日本の鉄道界も大正年間に

入って幹線電化が本格的に検討され始め、アメリカ、イギリス、ドイツ、

スイスといった先進諸外国から多数の電気機関車がサンプル的に輸入され、

さながら世界の電気機関車博覧会の様相を呈しました。

それらの輸入電機の中でも特に多くの特徴を備えていたのが1923年に

(大正13年)スイスのブラウン・ボベリー(Brown Boveri)社より2輌が輸入された

ED12形(旧形式1020形)でした。

両端を絞ったスイス調の車体形状はもとより、精巧な内部機器、蒸気機関車

のD51形と同じ大きさの1,400mmの大動輪と、その特徴について書き始める

ときりがありません。野沢さんがおっしゃるように非常にインパクトの強い

機関車です。

しかしあまりにも機構が精巧すぎたのがたたって国鉄ではもてあまし、2輌

とも戦後すぐに廃車の上、西武鉄道に払い下げられています。

西武鉄道では内部機器を国鉄標準型の国産品に交換し、E51E52として

長く貨物列車牽引に活躍していました。(里見)