クハ96・サロ95形

1959.5. 大阪駅 Photo by: T. Satomi

JR化後の旧型国鉄電車の伊藤純一さん推薦

1958年(昭和33年)に151系「こだま形」電車と共にデビューし、長距離新性能

電車時代の幕開けを告げた有名な153系電車登場時の形式はクハ96

モハ91サロ95サハ97でした。

動力系統は先に通勤用電車として登場していたモハ90系(後の101系)と

歯車比を変えた他は同一でしたが、車体の方は151系と同じく丸みを持た

せて横幅を広く取った優雅なスタイルとなりました。

「比叡」という列車愛称は大阪−名古屋間を結ぶ不定期準急の客車列車と

して1952年(昭和27年)に運転開始、1957年(昭和32年)にモハ80系電車に置き

換えられ、1959年(昭和34年)には新鋭モハ91系が投入されました。この区間

は併走する近鉄特急との競争が激しくかつ常に近鉄有利に展開してきた

ため、国鉄としも一矢を報いるべく、いち早くエースを投入する必要があった

わけです。

当初の「比叡」編成に組み込まれていた2等車はサロ95形(後にサロ153形

に改称)で、転換クロシートながらリクライニングせず、特急用サロと較べても

大きく見劣りするため、1961年(昭和36年)にリクライニング・シート付の

サロ152形が誕生すると随時これに置き換えられました。一方、サロ153形

の方はサロ110形になって111系電車用に格下げ使用されました。(里見)

1959.5. 大阪駅 Photo by: T. Satomi