東武鉄道40号機

Photo by: Aki Nunohara

布原安芸さん推薦

(写真提供:布原安芸さん この写真は転載禁止です)

 

 大手私鉄の車輌として、東武B4型SL40号機を推薦します。

 大手私鉄では珍しいテンダー機関車ということもありますが、元々は

 元祖大手私鉄の日本鉄道のSL(番号212)でした。

 国鉄(番号5655)を経て東武に入線しています。二つの大手私鉄を

 渡り歩いたという点で、大手私鉄の名車にふさわしいといえます。

 写真は宮代町コミュニティセンターに保存中のものです。

  

今から約100年前、1890年代には日本の鉄道網の拡充に伴い、旅客列車の

速度向上をめざしてイギリスから大量の2Bテンダー機関車が輸入されました。

有名なものとしては日本鉄道の60輌を中心に計78輌が導入されたベイヤー・

ピーコック(Beyer Peacock)社の5500形や、その発展形として75輌が導入され

たニールスン(Neilson)社及びダブス(Dubs)社製6200形が有名ですが、忘れて

ならないのがシャープ・スチュアート(Sharp Stewart)社製の5650形

この機関車は基本的に5500形と同設計機で、1898年(明治31年)に日本鉄道が

6輌だけ輸入し、207-212号機となりました。

同鉄道の国有化によって5650形を名乗り、東北・常磐・高崎といった旧日本

鉄道の路線で活躍し、1915年(大正4年)頃に新津に集結、1922年(大正11年)に

前期廃車となり東武鉄道に払い下げられました。

東武鉄道時代の晩年になってボイラー上に砂箱を移設し、炭水車の側板を高く

するなど大改造を受けたのがちょっと惜しい気がしますが、東武に一括払い

下げられたのは結果的には非常にラッキーで、1966年(昭和41年)頃まで現役で

活躍しました。また、現在も37・39・40号機の3輌が静態保存されていますが、

全機6輌中、半数が保存されるというのはこの当時の機関車としては異例の

ことだと思います。(里見)