小田急電鉄3000系

1960.5. 東北沢駅 Photo by: T. Satomi

西村暢彦さん推薦

 

 私としては国鉄型以外は…と思っていたのですが、これら(2種?)

 は、やはり名車といわざるを得ないだろうと思います。

 推薦車種は私鉄特急車で小田急SE&NSEです。

 推薦するのに誰も異論はないだろう、これが推薦理由です。

  

西村さんが「推薦するのに異論はないだろう」とおっしゃる通り、誰も異論は

はさまないと思いますし、私からもこの名車についてとやかく説明を加える

必要はないと思います。

特にこの車輌について特筆するならばその技術的水準の高さであり、SE車

が国鉄車輌も含めたその後の日本の高速電車設計の発達に果たした貢献

にははかりしれないものがあります。

同車は1957年(昭和32年)の登場時に高速度試験を行い、当時の狭軌最高

記録である145km/hをマークしたわけですが、「SE車の実力なら実際には

まだまだ出せたのだが、ある筋からの圧力で145km/hに抑えられた」という

伝説がまことしやかに語られるほどSE車に対する人気と信頼度は高かった

といえます。

そんなSE車の唯一の欠点は当初クーラーが装着されていなかったこと。

このあたりは例えば同時期にデビューした「近鉄ビスタカー」と比較した場合、

ビスタカーが車輌自体の性能は大したことなくても至れり尽くせりの乗客

サービスを誇っていたのと好対照で、どちらがいい悪いということではなく、

両者の車輌設計に対する考え方の違いが明確に出ていて面白いです。

最近の鉄道車輌は関東も関西もほとんど差はなく、ある意味で強烈な個性

というものが失われてきました。

尚、SE車は1968年(昭和43年)の国鉄御殿場線電化完成に伴う乗り入れ準備

工事の際に、先頭車に密着連結器が装着されたためにフロントマスクの

イメージが大きく変わっています。

下は大野義久さんからお送りいただいた大井川鉄道譲渡後の3000系の姿、

フロントマスクの違いがはっきりとご確認いただけると思います。

それにしても大井川鉄道での走行写真は小田急本線時代のものより希少かも

しれません。(里見)

Photo by: Yoshihisa Ohno

(写真提供:大野義久さん この写真は転載禁止です)