参宮急行デ2200形(近鉄モ2200形)

1960.2. 高安車庫 Photo by: T. Satomi
新京阪デイ100、阪和モヨ100と共に戦前における関西高速3羽ガラスの
一翼を担った参急デ2200形は電車ファンにとっては永遠の大スターです。
大阪電気軌道(略して大軌、近鉄の前身)の姉妹会社だった参宮急行電鉄
は1930年(昭和5年)に奈良−三重両県境に青山トンネルを掘ってこれをぶち
抜き、大阪−山田間の直通運転を開始、この時に高速特急用としてデビュー
させた電車がデ2200形・デトニ2300形・サ3000形で構成されるデ2200
系でした。
33‰の鈴鹿峠を越えるため当時最強クラスの150kw電動機4個を装備、
台車は重厚な住友金属製KS31L型をはき、発電ブレーキを備え、床下
には抵抗器がずらりと並んでいます。
20m級の車体には幅800mmの側面窓がずらり16個並び、車内はゆったり
としたクロスシート、この車輌に伊勢方面への行楽客を乗せて鈴鹿山麓を
突進したわけであります。
デ2200形は両運転式で、片方の隅にトイレが設置されたため下の写真で
おわかりになるように片側の正面窓はつぶされており、このウインクしたよう
な面構えがまた人気を呼びました。
戦後は1961年(昭和36年)頃から3扉化や片運転台化、窓枠のアルミサッシ化
等の更新工事が行われたため写真のような原形を保った車輌は段々減って
いきました。(里見)

1960.2. 八戸ノ里駅 Photo by: T. Satomi

