
長野県の松本市は古くは筑摩、中世には深志と呼ばれ、北国西、糸魚川、飛騨、伊那、保福寺等の街道が起点あるいは通過する交通の要所であり、明治以降は陸軍歩兵第50連隊と第150連隊を擁する軍都として栄えてきた。また周囲には浅間温泉、美ヶ原高原、上高地、槍ヶ岳、穂高岳等の有名観光地を擁しているので観光基地としても重要な役割を果たしている。その松本市にある松本電鉄はかつて浅間線と上高地線という性格が異なるふたつの路線を有していた。浅間線は国鉄松本駅から松本市の北東に位置する浅間温泉とを結ぶ全長5.3kmの軌道線で、松本電鉄の前身である筑摩電気鉄道が1924年(大正13年)に開通させたものである。 |