

気動車とパンタグラフ、グリーン車と両開扉、スラブ軌道と腕木式信号機、絶対あってはいけないとまではいわないが、なかなかありえない組み合わせ。そして貨車と前照燈。京王電鉄に在籍したトフ161という事業用車は中央車掌室の前後に2器、立派なヘッドライトを装備している。もちろん砂利運搬のための事業用車両であり、時に推進運転による作業が行われたのであろうということで納得がいく装備であるが、やはりどこかに可笑し味を秘めた車輌だと思う。同車は1953年(昭和28年)に国鉄からトム13413の払い下げを受けて協和製作所にて車掌室付に改造された。その時点で前照等も取り付けられたのかどうかはわからない。どうせここまでやるなら、ついでに運転台も付けてしまえばよかったのに、と思ったら、1964年(昭和39年)には実際に運転台付に改造されてクトフ161となっていた。 |