1978.2. 富士電車区 Photo by: Junichi Satomi

旧形車輌の足回りに新製した車体を載せる更新は、仙石線のモハ72系

600番台車や東武鉄道の3000・5000系など多くの例があって特に珍し

い話ではない。ただ1976年(昭和51年)に身延線でデビューしたクハ66・モハ

62形の場合は、台枠の側梁幅が2,800mmしかないモハ72系電車の上に

車体幅が2,900mmある115系タイプの幅広車体を無理矢理載せたため、

側面の裾部分が逆方向に反ったような形に処理されているのが特徴。

未だ旧形国電が大勢を占めていた地方電化路線において、早急にサービ

ス向上をはかる有効な手段として実施された更新工事だったが、更新費用

が結構かかる割には、メンテナンス費用等は下げられないということで、

4輌固定ユニット3編成が登場しただけで、後が続かなかった。後世から

見れば、まあやっぱり失敗作ということになろう。

側面裾がへこんでいるのにもかかわらず正面の裾は115系と同じで膨らん

でいる。物理的に矛盾する2つの形状を溶接してしまう、これは誠に魔術的

な技法ではある。

●NO.1:阪神電鉄113 ●NO.2:阪神電鉄X-13 ●NO.3:岡山電気軌道100・300形 

●NO.4:オヤ30 4 ●NO.5:阪急電鉄201+251 ●NO.6:越後交通無蓋車 

●NO.7:D51 267・346号機 ●NO.8:38666・68658号機 ●NO.9:9608号機 

●NO.10:29639・29689号機 ●NO.11:尾小屋鉄道DC121 ●NO.12:阪急電鉄1554 

●NO.13:西武鉄道モハ401形 ●NO.14:身延線クハ66 ●NO.15:近江鉄道クハ1214