1962.10. 下落合駅 Photo by: Taro Satomi

大平洋戦争直後で私鉄車輌が極端に不足した時期に、運輸省は窮余の策

として国鉄設計のモハ63形を大手私鉄に割り当てたのは有名な話。

東武鉄道、小田急電鉄、名古屋鉄道、南海電鉄、山陽電鉄に100輌以上

のロクサンが乗り込んでいったが、当時の各鉄道会社の状況を全く無視

した措置であり、多くの会社でその取扱に難儀した。名鉄では結局使い物

にならず東武へ再放出せざるを得なくなった。賢明な西武鉄道は20m車の

63形を長過ぎるということで辞退し、替わりに戦災で放置された17m級

国電を大量に譲り受けて復旧・再利用することに専念したのである。

その西武が戦後11年も経過した1956年(昭和31年)に完全なモハ63形の

コピーをわざわざ新製しモハ401としたのは民有鉄道界におけるちょっと

した奇談である。もちろん奇談の背景には色々と裏事情があって、1953年

(昭和28年)から1954年(昭和29年)にかけて国鉄で事故廃車となったモハ63

系の電動車1輌と制御車2輌を譲り受けて再生利用する際に不足する電動

車1輌を補充したものなのだが、「なにを今さら」との印象は拭いきれない。

尚、モハ401・402は梅鉢鉄工所製のTR25型台車にベローズを装着した

実験的なエアサス台車をはいていた。足下もなかなかの曲者である。

●NO.1:阪神電鉄113 ●NO.2:阪神電鉄X-13 ●NO.3:岡山電気軌道100・300形 

●NO.4:オヤ30 4 ●NO.5:阪急電鉄201+251 ●NO.6:越後交通無蓋車 

●NO.7:D51 267・346号機 ●NO.8:38666・68658号機 ●NO.9:9608号機 

●NO.10:29639・29689号機 ●NO.11:尾小屋鉄道DC121 ●NO.12:阪急電鉄1554 

●NO.13:西武鉄道モハ401形