1963.7. 尼崎車庫 Photo by: Taro Satomi

これはかなり怪しげな電車。

奇車・怪車がどうしても事業用車に集中するのはやむを得ないとしても、

このスタイルは鬼面人を驚かす。阪神電鉄の112形は111〜115の5輌

が在籍した無蓋貨車で、かつてはゲテモノ・ファンの間でそれなりに有名だ

った車輌。

一見、凸型電車に見えるがレールなど長尺物を運搬するため前後の荷台

は貫通しており、すなわち中央の運転台はヤグラの上にそびえているわけ

である。まるで軍艦のブリッジ(艦橋)のような。

写真の113は1922年(大正11年)日本車輌製、国鉄形の事業用車にありがち

な改造車ではない、生まれた時からこの姿である。大きく目立っている台車

はブリル(Brill)社製27MCB1型、米国GE社製の40PS級電動機4基を

装備していた。

一度でもこんな車輌に乗って鉄路を旅することが出来れば、鉄道ファンと

してもう思い残すことはない。   

●NO.1:阪神電鉄113 ●NO.2:阪神電鉄X-13 ●NO.3:岡山電気軌道100・300形 

●NO.4:オヤ30 4 ●NO.5:阪急電鉄201+251 ●NO.6:越後交通無蓋車 

●NO.7:D51 267・346号機 ●NO.8:38666・68658号機 ●NO.9:9608号機 

●NO.10:29639・29689号機 ●NO.11:尾小屋鉄道DC121 ●NO.12:阪急電鉄1554