18日:セミ・クロスシート車代表 国鉄クハ18形 

1963.5. 豊橋駅 Photo by: T. Satomi

上の17m級旧型国電クハ18 013は、その履歴において5つの名前を

持っただけでなく、外観も内装も大きく変わってきた電車である。

まず1927年(昭和2年)に日本初の半鋼製電車であるデハ73200形

デハ73209として誕生、翌1928年(昭和3年)の車輌称号改正でモハ30形

のモハ30009に名前を変えた。オリジナルの姿はダブルルーフ、3扉、

ロングシートの純然たる通勤用電車である。

モハ30009は太平洋戦争後に大変身を遂げることになる。

1949年(昭和24年)に電装解除の上、制御車に改造されてクハ38形

クハ38057になり、更に翌1950年(昭和25年)には身延線用の制御車と

するため外装面では2扉化、ドアのプレス・スチール化、車輌運行燈の

取付が行われ、内装面では座席のセミ・クロスシート化及びトイレの取付

が行われた。この結果、すっかり姿・形が変わってしまい、形式・番号も

クハ77形のクハ77 017となった。

1953年(昭和28年)の車輌称号改正ではクハ18形のクハ18013に名前を

変え飯田線に転身、その後、ダブルルーフはシングルルーフに改造、

屋根上にグローブ形のベンチレーターが取付けられたので、また外観

イメージ大きく変わった。

最後は塗色も茶1色から横須賀線色に塗り替えられ、ついに1970年(昭和

45年)に廃車、結局スカ線色が死化粧になったのだった。