13日:私鉄蒸機代表 片上鉄道C13 

                                1963.1.片上駅付近 Photo by: T.Satomi

国鉄の近代型タンク機関車はいうまでもなくC10・C11・C12の3機種だが、

岡山県の同和鉱業片上鉄道にはC13形が存在した。しかもこの機関車は

国鉄とは一切縁のない経歴の持主であった。

太平洋戦争末期の1944年(昭和19年)に石原産業は海南島の燐鉱石運搬用

として5輌のテンダ機関車を日本車輌に発注、製造したが、現地へ輸送

できないまま終戦を迎え、戦後近鉄がこの内の3輌を購入、C10001−

10003として高野線で使用された。1947年(昭和22年)の近鉄・南海分離に

際し、C10001とC10002は南海電鉄が引き取り貨物列車の牽引に

あたったが、1949年に貨物列車の電気機関車化で不要となったため、

汽車製造の仲介により同社でタンク機関車に改造した上で、片上鉄道に

譲渡、同社のC13形機関車となった。

タンク機への大改造の結果、お世辞にもスマートとはいえないスタイルと

なったが、片上鉄道では貨物列車や荷物列車の牽引に実によく働いた。

※片上鉄道C13-50号機の形式写真は、中元さんの

 「思い出の片上鉄道」に掲載して頂いています。