

世間的には鉄道ファンそのものが変人扱いされた大昔において、事業用車に興味を持つファンは鉄道ファンの中でも変人扱いされた。「変人中の変人」である。それがある時期から事業用車も立派にメジャーの仲間入りをするようになり、むしろ人気ある分野に数えられている。事業用車の魅力はその形態の奇異さにあり、それでいて改造車が多いために種車の面影も残していたりするところが何となく愛らしいのである。クモル23 050は、終戦直後に木造電車モハ10 153を鋼体化した荷物電車モニ13 027が種車で、1963年(昭和38年)に電動配給車に再改造された。写真は改造所の豊川工場より回送されてきたシーンで、掛員が見なれぬ新参者の足回りをチェックしている。全長16,800mm、自重43.5t、電動機は定格出力100kw/hのMT15C型を4個装備し、台車はDT10型をはいている。ちなみにDT10型とは釣合梁式で素性のよくわからない台車の総称でもある。デビュー当時のクモル23 050は車体の裾に色鮮やかなラインをまとっていて、なかなかお洒落だった。 |