

もともとモハ70系という電車が姉妹系統のモハ80系湘南電車に較べてやや地味な存在であったのに加えて、関西地区に投入されたモハ70系は鮮やかな色彩に塗られた東京の横須賀線用とは異なり、緩行線用としてコンベンショナルなブドウ色一色塗りだったためにずいぶん損をしている。そして更にモハ70形は電動車でありながら中間車という「顔」が無い姿であるためきっと写真に撮られる機会も少なかったであろう。上のモハ70 121は1957年(昭和32年)汽車製造製、関西地区用に製造されたモハ70 120〜126のグループの一員で、いわゆるシル・ヘッダー付車の最終増備グループでもある。戸袋窓は当初よりHゴム支持で台車はDT20A型をはいていた。地味な車体の扉間中央に描かれた「3等車」の標記が唯一のアクセントとなっている。 |