

北海道の函館・室蘭線では路線が比較的平坦なこともあって、D51形やD61形は2000t以上の石炭列車を単機で牽引させられていた。しかしいくら平坦といっても発車時には非常に大きな粘着牽引力が必要となり、彼らは例外なく喘いでいた。発車するだけで持てる力をほとんどを使い果たすため、しばらく絶気で惰行しながら缶圧力を貯め、再び加速に入るのである。D61形はご周知の通りD51形の軸重を軽減した改造機だが、輌数が少なかったこともあって実際の運用面ではD51形と共通で用いられることが多かった。軸重が軽ければその分、超重量貨物列車の引き出しは不利であり、D61形にとってはさぞかししんどい仕業であったろう。 |