1963.2. 三国駅付近 Photo by: T. Satomi

プロ・カメラマンの川井聡さんが掲示板に書かれた一節。

昭和40年代。福知山線で神崎川を越えるとき、「ものごっつい」くっさーい

臭いが、車内に立ち込めたものです。時季が悪いと淀川でも結構臭かった

し。まさか阪急電鉄がそれを考慮して、悪臭ハナ直撃しない下降窓を採用し

たわけじゃないでしょうが、あのころの臭みは。今も記憶の何処かに入って

います。最も、コドモだったあたしは、その「くっさいにおい」をなぜかクンク

ンクン嗅いでました。

時代は少し遡るが、豊中市の庄内という町で生まれた私も共通の想い出を

持っている。梅田へ出るときは必ず阪急宝塚線に乗り、神崎川の鉄橋を

渡る時に必ずこの異臭を嗅いだ。それは腐敗臭と、何かが燃える臭いと

化学薬品の臭いとが混じった何ともいえない複雑な臭いだったと思う。

そしてその時に乗った電車は大抵610形(Tcは670形)だったのである。

鳥には孵化して最初に見た物を「親」だと認知するインプリンティングという

習性があるが、私は生まれて最初に見た電車が阪急610形だったので、

以後、「電車」といえば610形を連想する。子供の頃に「電車を描け」といわ

れれば自然に610形を描いたし、それは今も同じ、おそらく死ぬまで私は

610形を描き続けるのだろう。

郷里の事を想い出す時、必ず阪急610形と神崎川の異臭とがセットで

記憶に蘇ってくる。腐敗臭と燃焼臭と化学薬品臭の混合臭が人体に良い

わけないと思うが、一応私は今も健康である。


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●NO.1:DD20 2号機 ●NO.2:D51 265号機 ●NO.3:紀州鉄道キハ40801 

●NO.4:C55 19号機 ●NO.5:新京阪デイ100 ●NO.6:ED75 501号機 

●NO.7:29608号機 ●NO.8:スハ32 286 ●NO.9:D52 355号機 

●NO.10:C58 316号機 ●NO.11:食堂車ナシ20 ●NO.12:京浜急行クハ156 

●NO.13:D51 362号機 ●NO.14:ED30 1号機 ●NO.15:北見機関区転車台 

●NO.16:弘南鉄道モハ2026 ●NO.17:東武鉄道モハ3210 ●NO.18:クモハ73 024 

●NO.19:D51 727号機 ●NO.20:スハネ30 50 ●NO.21:山陽電鉄200形 

●NO.22:京阪京津線20形 ●NO.23:C11 41号機 ●NO.24:西武鉄道クハ1311 

●NO.25:C58 33号機 ●NO.26:南海電鉄モハ2001系 ●NO.27:同和小坂鉄道DC1形 

●NO.28:C55 46号機 ●NO.29:C55 52号機 ●NO.30:京王帝都デハ1402 

●NO.31:近鉄モト2721+2722 ●NO.32:交直両用電車クハ401 

●NO.33:名古屋鉄道ク2132 ●NO.34:京阪電鉄1820 ●NO.35:横浜市電1001 

●NO.36:大阪地下鉄6000形 ●NO.37:ワフ21000形 ●NO.38:銀座4丁目交差点