

1963.5. 岐阜駅前駅 Photo by: T. Satomi
めいてつ・名古屋鉄道には一生かかってもご紹介しきれないくらい数多くの
名車・珍車が存在した。いや、極言すれば過去に在籍した全ての車輌が名車
か珍車かのどちらかであるといっても過言ではない。電車マニアがひとたび
「めいてつ」の魅力に取り憑かれたら最後、二度と抜け出せなくなる恐怖の
鉄道会社である。
写真の電車はク2130形のク2132。ク2130形は2131と2132の2輌だけ
存在した。この車輌の履歴を辿れば元は1901年(明治34年)鉄道作業局名古屋
工場製の16m級木製郵便合造客車ホハユ3150形のホハユ3186・3187で
あったいわれるが、必ずしも明確ではない。
1938年(昭和13年)頃に両車の払い下げを受けた三河鉄道では電車付随車の
サハフ35・36として使用、名古屋鉄道合併後はサ2131・2132に改称した。
更に戦後の1953年(昭和28年)に電車制御化されたもの。
いつの時点かはわからない、おそらく昭和初期のことであろう、ダブルルーフは
緩やかな傾斜を持つシングルルーフに改造され、そのために正面妻板上部に
段差が生じているのが実に怪しげである。このような木造客車改造の電車制御
車は地方私鉄では比較的よく見られ、その醜悪なスタイルを気にしてどちらか
というと控えめに働いていたようなイメージが強いのだが、名古屋鉄道
ク3120形はすでに車齢60年を越えながら堂々と準急電車の先頭に立って
いたというところが凄い。そして1965年(昭和40年)にク2130形の2輌は大往生
を遂げた。
いつのことになるかは皆目わからないが、いつか必ず1950-60年代に在籍
した名鉄全車輌の写真をこのサイトにアップしたいと思う。
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