
1963.11. 西所沢駅付近 Photo by: T. Satomi
秋の朝日を車体いっぱいに浴びながら西武鉄道狭山線の電車が姿を現した。
狭山線は今でこそ西武所沢球場やユネスコ村など行楽の中心地となっている
が、40年前の当時は西所沢から狭山湖まで全長わずか4.5kmののどかな
支線に過ぎなかった。
2輌編成の先頭はクハ1311。
この車輌は西武モハ311形グループの制御車クハ1311形の1輌で、この
グループは全車17m級国電からの払下げ車で構成されている。
クハ1311は元木製省電モハ10形の2等車サロ18013で、1939年(昭和14年)
に鋼体化及び制御車化改造を受けてクハ65087に生まれ変わり、山手線等
で活躍していたが、1945年(昭和20年) 4月15日の東京空襲により蒲田電車区
で被災、翌1946年(昭和21年)に廃車の上、西武鉄道に払い下げられた。
西武鉄道時代のクハ1311はそういった過去ももう忘れてしまったかのように
西武最後の17m級電車の1輌として狭山線でのんびりと余生を送っていたの
である。
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