
1963.10. 飾磨車庫 Photo by: T. Satomi
大手私鉄にはかつてその会社の「顔」ともいうべき車輌が必ず存在した。
それはまたそれぞれに強烈な個性を持つ「顔」であった。逆に強烈な個性
を持つからこそ「顔」だと言えるのかもしれない。
戦前から戦中にかけての山陽電鉄の「顔」は200形電車である。
この電車は昭和初期に広まった流線形ブームに乗って、1936年(昭和11年)
に山陽電鉄としては6年ぶりの新車として登場したボギー車で、終戦の年
の1945年(昭和20年)まで7次にわたって合計37輌が導入された。
上の223号は1943年(昭和18年)に帝国車輌にて10輌が増備された第4次
車で、世の中の風潮は流線形どころではなくなっていたが、山陽電鉄では
第6次車まで流線形で貫いた。
正面の大きな中央窓と張り上げ屋根が魅力の非常に味わい深い15m級
電車である。
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