

1973.8.後藤寺機関区 Photo by: J. Satomi
蒸気機関車にとって前面のナンバープレートは、デフレクターと共に顔の特徴
を決定する重要なパーツのひとつである。側面のエアタンクの位置やキャブ
の形状といった構造的な変化よりも、ナンバープレートの微妙な位置によって、
よほど大きく機関車の印象が変わってしまうのである。
蒸気機関車のナンバープレートはすべてが正確に同じ位置に取り付けられて
いたわけではなく、色々な都合でその位置は機関車によってまちまちだった。
上の29608の場合は、本来ナンバープレートがつくべき位置にステーが
伸びているため、それを避けるためかなり下のほうに取りつけられてしまい、
ずいぶんひょうきんな顔になっている。
ひょうきん者の29608は、戦後ずっと後藤寺機関区に在籍し続けた同区の
主でもあった。
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