1963.3. 別府機関区 Photo by: T.Satomi

別府鉄道は、播磨の寒村に生まれ1879年(明治12年)頃に肥料製造会社を

興した多木久米次郎氏が、肥料製品を山陽本線の土山駅と高砂線の野口

駅に搬出する目的で別府軽便鉄道として1915年(大正4年)に創設、第1次

世界大戦による物価の高騰等幾多の困難を乗り越えながら野口線が1921

年(大正10年)、土山線が1923年(大正12年)にそれぞれ開通した。

当初は両線とも貨物輸送主体の鉄道として計画されたが、土山線開通後は

大部分の貨物輸送は土山線経由となり以後、野口線は旅客輸送主体となっ

ている。

別府軽便鉄道は1946年(昭和21年)に、軽便の文字が取れて別府鉄道となっ

たが、昭和40年代始めまで、蒸気機関車が古典的なマッチ箱客車を牽引

する光景が見られ、明治時代にそのままタイムスリップしたような雰囲気が

味わえる地方私鉄だった。