1958.10. 宇山車庫 Photo by: T. Satomi

淡路交通では1948年(昭和23年)の電化に際して、南海電鉄より木製電車

5輌を導入してモハニ1001−1005とした。

上のモハニ1003はその内の1輌で、後述するモハニ1002と共に1909年

(明治42年)、東京の天野工場(後に日本車輌に吸収)にて南海鉄道線の

電2形105と107として竣工、1924年(大正13年)にモーターをおろして708

と710になり、更に1937年(昭和12年)に電3形154・155の車体を譲り受け

たために不要となった旧708・710の車体が加太電気鉄道に売却、ここで

再び電装して同社のデボ31と32になった。ところがこの加太電鉄は1942年

(昭和17年)に南海鉄道に買収されて出戻り、戦後になって淡路交通に再び

譲渡されるという実に複雑極まる生涯を送っている。